「リオンさんのクリスタルイヤホンっていったら、一世を風靡したもんだよ」

昨日ご来店いただいたお客様からこのようなお言葉いただきました。
恥ずかしながら、私はクリスタルイヤホンというものをはじめて耳にしました。

そこで、早速調べてみたところ・・・

リオンの前身である、小林理研製作所。
戦後間もない頃。
曲げたり叩いたりすることで電圧の変化が生じるクリスタル(圧電素子)で、ピックアップ、マイクロホン、イヤホンスピーカーの製造をしていたそうです。

これを、当時の音楽を好まれる方々にご愛用いただいたとのこと。
また、観光バスのマイクは、ほとんどがリオンのクリスタルマイクロホンをご使用いただいていたようです!

1948年。
補聴器の国産化をはかり、難聴に苦しんでいる方に届けたいと、クリスタル耳栓式超小型イヤホンを使用した、国産初の補聴器「H-501型」が発売となりました。

参考テータ リオン株式会社 (リンク&画像掲載許可いただきました)
http://www.rion.co.jp/dbcon/html/news_061108.html

古くから音響学と物理学の研究をしてきたリオン(小林理研製作所)。
そのクリスタルエレメントが、国産初の補聴器を発売し、福祉の輪を広げるきっかけになったのですね。



このH-501という補聴器、縦20cm、横10.5cm、厚さ3.5cmという、お弁当箱サイズの大きさだったそうです。
価格は5000円ですが、当時の初任給が数千円という時代なので、相当高価なものだったのですね。

お客様から伺った「リオンさんは懐かしい」とのお話で、補聴器のルーツを知る素敵なきっかけをいただきました。
音楽がお好きだという、お客様に感謝です!

リオネットセンター浦和駅前店 簑原

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