こんにちは。方言大好きすぎて微妙になまっている佐藤です。
東京生まれの埼玉育ち、標準語圏で育っているにも関わらず、よくお客様に地方出身でしょうと言われます。
たぶん、母が絵本を読んでくれたときのなまりが上手かったせいだと思うのです。
寝る前に必ず絵本を読んでもらっていたのですが、なまりが面白くて昔話をよくリクエストしていました。
暗記するほど読んだのは『花さき山』。やまんばの語りでお話が始まります。

この中で「しっかりもんだからオラなんぞこわくねえべ」というセリフがあるのですが、
母のなまりが上手すぎて「しっかり揉んだから」としか聞こえず悩んだ記憶があります。
「しっかり者」だと気づくまで何度もどういう意味かを聞いたのですが、
「しっかりもんだってことだよ」という説明しかしてくれなかった母は北海道出身。
日頃から『めんこい(可愛い)』、『糸くずほろって(はらって)』などところどころ方言が入るので、
何のことかわからないようなものも。
ダントツ一位は『はんかくさい』。馬鹿みたいとかろくでもないとかそんな感じらしいのですが、
それだけではないニュアンスがあるのだとか。他の北海道民に聞いても標準語には直せないと言われました。

今は子どもたちへの読み聞かせでなまりを読むのが楽しいのですが、
最近は子どもが昔話の絵本を選ばずに、動物が出てくるほのぼの系絵本を好むようになりました。
ちょっと残念。