皆様こんにちは!
鴻巣店web担当、武政です。

先日休暇を利用して、静岡県三島市にある佐野美術館まで行ってきました。
目的は以前大宮で開催されていた「上杉家の名刀と三十五腰」。
大宮で開催されている間に行くつもりだったのですが、佐野美術館での開催時期に「不動行光」という
短刀が40年ぶりに展示されると言うことで時期をずらして足を運んだのでした。

この「不動行光」は織田信長が所有していた短刀でかなりお気に入りだったらしく宴の席で膝を叩きながら
「不動行光、つくも髪、人には五郎左御座候」と歌っていたのだとか。
ちなみにつくも髪は茶器の九十九髪茄子、五郎左は丹羽長秀のこと。
その後この短刀は信長から小姓である森蘭丸に与えられ、小笠原家に伝わり今に至ります。
そんな歴史のある「不動行光」ですが、刀身に不動明王とその眷属である矜羯羅(こんがら)、
制多迦(せいたか)の両童子を浮彫にしており、当時の技術の高さが伺える一振りでした。

その他にも上杉家の名刀である謙信景光や五虎退吉光など素晴らしい刀剣の数々が展示されておりました。
見てみたかった「姫鶴一文字」が展示期間の違いから見ることが出来なかったのが残念でしたが、
また機会があれば見てみたいな、と思ったのでした。