リオネットセンター所沢店の諏訪です!
早速ですが、皆様は補聴器を片耳で使用していますか?それとも両耳で使用していますか?

 少し話しは変わりますが、先月に某大学病院で左耳の手術を受けてきました。
真珠腫性中耳炎という病気で、全身麻酔で手術を行い、10日間ほど入院をしました。

 そして入院中に何よりも一番困ったことが、片耳しか聞こえないことでした。

 手術終了後、左耳の中にはガーゼを入れて、さらにその上から包帯も巻くのですが、
入院中はその状態で過ごすことになります。
退院前日に傷口の抜糸を行い、その際に耳の中のガ―ゼも取るのですが、それまでは左耳が
ほとんど聞こえない状態で入院生活を送ることになりました。

 最初の頃は「入院中の間ぐらい、左耳は聞こえなくても右耳は聞こえるから不便はないだろう」と
楽観的に考えていたのですが‥その考えは甘かった。片耳の不便さを思い知ることになりました。
どの様な不便があったのか、具体的にお伝えしますと‥

医師・看護師さん・薬剤師さんの話している事が一度で聞き取れないので「聞き返す。」                
                    ↓
聞き返しするのも面倒なので、右耳の後ろに右手を添えて良く聞こえる様にしてみる。
結構良く聞こえるが、ずっと右耳に右手を添えていると右手が疲れてくる‥。やはり面倒‥。
                    ↓ 
そこで、一番楽な方法。「分かったふりをする、適当に相づちや返事をする。」
                    ↓
しかし「分かったふりをして、大事な話しを聞き逃していた。」ことに後で気づき、冷や汗‥。

 他にも、病院内のアナウンスで自分の名前を呼ばれた事に気がつかなかったり、
売店で買い物をした時にも、会計金額が聞き取れないこともありました。
知人や家族が面会に来てくれても、会話の内容がハッキリ分からない。
特に、周囲が少しでも騒がしい場所だと、会話を聞き取るのは非常に困難でした。

そして、片耳しか聞こえないと、左右の方向感がなくなり、歩いていても怖かったです。
※私の左後方から近づいていた食事配膳用の台車に、ぶつかりそうになってしまいました。
 台車の走る音が右耳から聞こえたので、私が左側によけてしまったことが原因です‥。

 
 退院後の現在は、左耳も聞こえる生活になり、両耳で聞く大切さを実感する毎日です。

 よく考えてみれば、地球上の多くの生き物は、耳は必ず両耳あります。
私たち人間は勿論のこと、猫も犬も虎もライオンも‥。皆、耳は両耳ありますよね?
耳が片耳しかない生き物って、ほとんどいないのではないでしょうか。
何故、両耳ついているのか? それは、片耳だけでは聞こえに限界があるからだと思います。
もしも片耳だけで、両耳で聞く時と同じように聞こえたのであれば、私たち地球上の生き物は
きっと耳は1つだけ、つまり私たちの身体には片耳ついていれば十分だったはずです。

 でも、私たちの身体には耳が2つ、両耳ついています。何故、両耳が必要だったんでしょうか?
それは、両耳でないと良く聞こえないからです。だから、私たちの身体には耳が2つ必要であり、
両耳で聞くことを前提として、私たちの身体は進化していったのではないでしょうか。
 
 そして私たち人間の身体には、目・手・足も両方ついていますが、もしも片方しかついて
いなかったら‥。どうでしょうか? 片方だけでは不便ですし、やはり両方必要ですよね?
同じことが、耳にも言えるのではないかと思います。

 目・手・足・そして耳は、左右両方を活用することで、本来の身体機能を発揮できるのでは
ないでしょうか。

 もし今現在、片耳で補聴器を使用していて、聞こえに満足をされていない方がいらっしゃい
ましたら、是非、両耳で補聴器を使用することをお勧めします。
そして、これから補聴器の使用を考えている方々も、是非、両耳装用をご検討されてみては
いかがでしょうか。

 皆様のご来店・ご相談をスタッフ一同、心よりお待ちしております!