最近、永遠の0などで有名な百田尚樹氏による歴史小説「海賊と呼ばれた男」を読みました。
出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにした国岡鐵造を主人公とした小説です。
戦後、異端の石油会社「国岡商店」は資産はなにもかも失い、残ったのは借金のみ。
そのうえ石油会社大手から排斥され売る石油もない。
しかし「国岡商店」は社員一人たりと馘首(クビ)せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、たくましく再生していくというストーリーです。
戦前の教育下で育まれた日本人の姿が浮かび、今の日本人から想像すらできない気骨というか、武士道精神が素晴らしいです。必読です。