Q1:認定補聴器技能者を目指すきっかけとなった出来事や、そのときの思いを教えてください。
学生時代と前職の福祉関係の職場で、手話でろうの方や難聴の方とお話しする機会があり、転職をする際も、やはり学んだ手話を活かし、難聴の方の役に立てる仕事に就きたいと思い現在の職場に就職しました。
実際に仕事に就いてみると、手話でお話しされるお客様より中途失聴や加齢による難聴の方が圧倒的に多く、聞こえづらさに悩まれている方の幅広さに驚いたのを覚えています。難聴の度合いや原因も違えば、年齢も赤ちゃんから高齢の方までと、誰一人として同じ事はなく、本当に一人一人に合った対応、フィッティングが必要なんだと、先輩方に色々教えて頂きながら頭をフル回転させて接客していたのを印象深く覚えています。
Q2:資格を取る前と今で、接客の仕方や仕事の品質、ご自身の意識はどう変わりましたか?
認定補聴器技能者の資格は補聴器を販売する上での唯一の資格ですので、資格を取得したことで補聴器の販売だけでなく、業界の流れや、医学会の動向、お客様との関わり方など、今以上に視野を広げ、アンテナを張って業務にあたらなければならないなと、責任感がとても増しました。考え方も「販売員として」という考えから「技能者として」どうお客様に接していくかという考えになり、技能者試験に向けて勉強したことをベースに、より知識・技術の引き出しを広げ、よりお客様のご不便の解消に繋げていけるようさらに研鑽しなければ行けないなと気を引き締めています。
Q3:業務に対する哲学、モットー、接客の心がけなどがありましたら詳しく教えてください。
座右の銘や故事成語など、どんなことでも構いません。
お客様が補聴器専門店に初めてご来店される際、とても不安な気持ちを持っていらっしゃると思います。勇気を出してお店に入ってこられた際に、お店から明るい声で迎えられれば、少しは不安が和らぎ、緊張もほぐれるのではないかなと思っていますので、明るく、元気よくお客様をお迎えできるように心掛けています。