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認定補聴器技能者 相川 幸永

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認定補聴器技能者とは、一定の補聴器の販売や調整などに携わる人に対し、(財)テクノエイド協会が、厳しい条件のもと、基準以上の知識や技能を持つことを認定して付与する資格です。 認定補聴器技能者にインタビューを行いましたので、補聴器や聞こえに対する想いをご覧ください。

認定補聴器技能者 相川 幸永(平成26年資格取得)

Q1:認定補聴器技能者を目指すきっかけとなった出来事や、そのときの思いを教えてください。
私が補聴器販売業に就いたきっかけは家族の影響がありました。
家族が補聴器を使用していて補聴器の買い替えの時に付き添っていった時が転機となりました。
それまでは家族のことであっても補聴器についてもよく判らず理解しようと考えたことなどなく家族が聞こえでどのくらい困って悩んでいるのかもあまり考えていませんでした。
このことがあり転職のきっかけとなりました。
Q2:資格を取る前と今で、接客の仕方や仕事の品質、ご自身の意識はどう変わりましたか?
資格を取る前までは資格があれば信用を得られて良いくらいの考えでした。
まずは資格を取るということにも集中していて取った後はあまり考えていませんでした。
実際に取ってみるとプレッシャーがとても大きいです。
技能者ということで自分自身が資格に相応しくなければなりませんので今まで以上に日々の研鑽が必要となり資格取得以前よりさらに多く知識を深めたいと考えています。
Q3:業務に対する哲学、モットー、接客の心がけなどがありましたら詳しく教えてください。
座右の銘や故事成語など、どんなことでも構いません。

私たちは販売業として補聴器を販売し会社として利益を出さなければなりません。しかしながら補聴器は福祉機器ということもありますので利益優先ではなく福祉的な観点を忘れないということも常に考えて仕事をしております。しかしながら会社が潰れてしまえば今まで販売してきたお客様のアフターフォローも出来ません。このバランスがとても大事なこととしていつも心がけながらお客様に喜んで頂けるよう従事しています。

接客風景
店舗外観
Q4:資格取得までの期間で何が一番思い出に残りましたか?
一番の思い出はⅡ期の講習で5日間は長かったです。
5日間全てが覚えることが多く大変だったという印象しかなかったです。
しかし試験について勉強していくと全てと言って良いくらいⅡ期の内容が多く出ていて大変でしたが、試験を終えて考えると勉強が大変だったことも良い思い出でもあります。
もう一つは同じ試験を受けられる方の人数の多さでした。
それだけ補聴器も普及し店舗や取り扱う人も多くなっているのだと講習の度に驚かされていました。
Q5:今までに印象に残ったお客様のエピソードについて教えてください。
私が販売をさせて頂いたお客様に、「娘に旅行とか連れて行ってもらうよりも聞こえやすい補聴器を買ってくれた方がよっぽど嬉しいです」と言われたことが印象に残っています。
そのお話を伺った後、私の家族も装用していた補聴器のパワーが足りなくなっており聞こえづらそうにしていましたので、伺った話を思い出し家族に新しい補聴器を購入しました。
後日、来店されたお客様に「お客様からお伺いした話を思い出し、補聴器を購入しました。」と報告し談笑したことが良い思い出にもなっています。
Q6:あなたにとって、認定補聴器技能者とは?
資格を実際に取ってみると資格を取ることがゴールなのではなく資格を取ってからが本格的に専門家としての入り口なのだと思います。
私たちが相談を受ける方々は認定補聴器技能者ということで信頼してご相談をされています。
補聴器も日々進化しており常に勉強して行かなければ置いて行かれます。
今まで先に資格を取られた方々と一緒に、補聴器業界の信頼を損なわないように責任を一緒に担う人それが認定補聴器技能者だと思います。
Q7:補聴器に携わるお仕事をされていて、よかったと思われるのはどんな時ですか?
また、資格取得をめざす後輩へのメッセージをお願いします。
良かったと思うのはやはりお客様より聞こえが改善され良かったと伺うときです。
補聴器を購入して頂いているのに感謝されるなんてこれ以上良いことはないです。
補聴器は福祉機器でもありますので自分も少しでも社会福祉に携われるので良かったです。
もう一つ個人的な部分ですが家族の補聴器について調整などしてあげられるということもあります。
私と同じように家族に補聴器装用者がいる方も多くおられ同じく思っていらっしゃる方も多くいると思います。
そしてこれから資格を取る方にも頑張って皆さん合格して頂きたいです。